形成外科
形成外科の治療対象は,頭部から足趾までの,皮膚から骨に至るまでの病変となります。
骨折に関しては顔面および手関節以遠を治療します.繊細かつスピーディに,治療を行うことを心がけております。
挫創,骨折,異物,腫瘍,蜂巣織炎,壊疽など多くの疾患を対象としております。
一般形成外科
- 皮膚腫瘍、皮下腫瘍
- 皮膚と皮下の良性・悪性腫瘍および耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍などを担当します。年間で400から500例程の皮膚腫瘍の切除術を行っております。
- 巻き爪・陥入爪
- 日帰り手術またはマチワイヤーでの治療を行っております。
- 瘢痕形成(ケロイド、肥厚性瘢痕、傷なおし、皮膚の引きつれ)
- 外科的な切除及び皮弁形成術、ステロイド局所注射、内服による治療を行っております。2017年6月より電子線照射も行えるようになりました。
- 難治性皮膚潰瘍
- 糖尿病や動脈硬化による足の壊疽に対して、他科(内科、血管外科)と協力して治療を行っております。状態によっては、他院の循環器内科で治療を行うことがございます。
- 褥瘡(床ずれ)
- 褥瘡に対する外科的な治療及び局所陰圧閉鎖療法、高圧酸素療法、薬剤・創傷被覆材などを用いた保存的な治療を行っております。
- 熱傷・やけど
- 全身管理を要する、広範囲重症熱傷には対応できませんが、それ以外の熱傷には対応可能です。
- 悪性腫瘍切除後の乳房再建
- 乳房再建とは、乳がんの治療によって失われた乳房の形態を手術によりできるだけ元の形に復元することを言います。乳房再建には、腫瘍切除時に再建を行う一期的再建と再発が一定期間起こらないことを確認した後に再建する二期的再建があります。時期の選択は、乳腺外科医と相談して適切な時期を選択していただきます。いずれの時期でも、当科ではエキスパンダーと人工乳房および、下腹部や背中からの自家組織を用いた再建を行っております。
- 下肢静脈瘤に対する治療
- 血管外科と連携して、高位結紮術や静脈瘤硬化療法による治療を行っております。
- 顔面神経麻痺
- 静的顔面神経麻痺手術、動的顔面神経麻痺手術が可能です。
外傷
- 顔面外傷
- 顔面骨骨折 ( 鼻骨骨折、頬骨骨折、前頭骨骨折、下顎骨骨折、上顎骨骨折)
- 顔面の軟部組織損傷( 顔面の裂創、擦過創、打撲、熱傷など)
- 手の外科
- 手指の切創・挫滅創・剥脱創、切断指、指骨骨折、腱断裂やハンマー指、神経断裂特に、手足の指趾の切創・切断に関してはマイクロサージャリー(顕微鏡を使った手術)による血管、神経の吻合を積極的に行なっております。また、急性期の外傷ではありませんが、ばね指(弾発指)に対する外科的な治療(腱鞘切開術)やステロイド局所注射も行っております。
- 皮膚・体表面
- 傷をなるべく美しく、早く治るような方法を常に考え治療しております。具体的には真皮縫合により、瘢痕(傷跡)を最低限とし、創部を乾かさないこと(保湿)により治癒を促進させます。
医師紹介
常勤医師
髙梨 遼(たかなし りょう)診療科長
- 大学
- 2013年 杏林大学医学部卒
- 資格
-
- 日本形成外科学会認定 形成外科専門医
- がん専門修練医(形成外科)終了
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修終了
- 専門
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- 形成外科一般
- 再建外科
- マイクロサージャリー
- 頭蓋顎顔面外科
- 所属学会
-
- 日本形成外科学会
- 日本マイクロサージャリー学会
- 日本頭蓋顎顔面外科学会
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
竹江 雄貴(たけえ ゆうき)
- 大学
- 2017年 札幌医科大学 医学部卒
- 専門
- 形成外科
渋谷 誠(しぶや まこと)
- 大学
- 順天堂大学 医学部卒
- 専門
- 形成外科
非常勤医師
白石 知大(しらいし ともひろ)
- 大学
- 2002年 東京大学卒
- 資格
- 日本形成外科学会専門医
草間 峻(くさま しゅん)
- 大学
- 2018年 杏林大学医学部卒
- 専門
- 形成外科一般
- 清水 翼