南毛利地域包括支援センター センター長の三橋です。
戸室にお住まいの高齢者ご夫婦のお宅にお邪魔したとき、いくつもの箱が庭の植物用の棚にあり、植物の芽が、数多く出ていました。
チューリップかなあ?と思ってご主人に聞くと、エビネだよと。
私もかつて山に行くのが好きで、足元の花々に励まされながら山に登った記憶があります。疲れて、足が動かなくなったときにも、先にある赤や黄色、ピンクの花が目に入ると、とにかく、あそこまで行かなければ!と奮い立ったものです。
エビネは、山に咲く東洋ランの一種、程度の知識で、山では見たことはありません。
エビネ
エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthe discolor)で、ジエビネとも呼ばれています。かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物で、落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生していました。
春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、茶で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を、10~30輪ほど穂になって咲かせます。地下には球根のような偽鱗茎(バルブ)というものが10個前後連なっていて、エビの背のように見えることから、エビネと呼ばれます。(みんなの趣味の園芸ホームページより転載。)
記憶では山野草の採取は、制限されているものが多かったなあと思い、ご主人に聞くと、九州に行ったときにまとめて売っていたから、そのときに買ってきた。それ以来、夢中でやっている とのこと。最盛期は、600鉢も作っていたそうです。
ご病気で、だんだんと体が動かなくなりましたが、奥様の支えで現在がある ということで、仲のいいご様子がうかがえました。
このお庭にエビネの花がたくさん、様々な色で咲いている時期の写真も多く見せていただきました。
う~ん いいですねえ とお伝えしたら、うれしそうなお顔をしてくださいました。
地域にお住まいの方の趣味の一端を知ることができて、幸せな一日でした。
花が咲いたら拝見したいと思いました。