運動療法 第3回(3回シリーズ)
最終回は立って行う運動をご紹介したいと思います。
立って行う運動には、バランスを崩しやすいものもありますので、安全に行えるようにはじめは掴まりながら行ってみてください。
※筋力トレーニングは息を止めずに呼吸を意識しながら行ってください。息をとめながら行うと、血圧が上がりやすくなりますので、注意してください。
・壁に両手をついて腕立て伏せをします。
・壁に対して身体の角度を調整することで負荷の調整ができます。
・まずは10回から開始して徐々に回数を増やしていきましょう。
○スクワット
- ・まずは掴まりながら行いましょう。
- ・椅子に座るように膝を曲げていきます。
- ・膝に痛みがある方は無理をしないでください。
- ・まずは10回から開始して回数を増やしていきましょう。
○片足立ち
・バランスを崩しやすいので掴まりながらはじめましょう。
・30秒~1分間、姿勢を保持します。余裕があれば時間を伸ばしていきます。
○かかと上げ
- ・まっすぐ伸びあがるようにしましょう。
- ・親指に体重をかけるようにします。
- ・まずは10回から開始して回数を増やしていきましょう。
○段差昇降
- ・ご自身にあった高さの段差(10~20 cm程度)で行います。
- ・手を大きく振ることで負荷量が増えます。
- ・30秒~1分連続で行ってみましょう。体力に合わせて時間を伸ばしていきましょう。
3回に分けて「糖尿病の運動療法」についてご紹介してきました。みなさまの運動の参考になりましたでしょうか。有酸素運動(ウォーキングや水泳など)とともにぜひ行ってみてください。
決して「運動をいっぱいしたからたくさん食べていい」というわけではありません。食事療法・薬物療法と一緒に運動療法も行ってくださいね。
わからないことがあれば主治医に確認しながら今後も糖尿病と上手にうまく付き合っていきましょう。
(東名厚木病院 リハビリテーション科 DMチーム一同)