医療・介護職向けの糖尿病研修会を開催しました! その1
この度、厚木医療福祉連絡会・摂食嚥下部会が定期開催するあつぎ食支援ネットワーク研修会において、当チームが、糖尿病講座を3回にわたり担当することになりました。
高齢糖尿病患者さんが年々増加し、適切な糖尿病療養が困難となることで、治療に伴う低血糖、高血糖、サルコペニアといった危険が増しております。
こうした背景を受けて、医療や介護に関わる多職種が、安全かつ効果的な療養を支援するために、高齢者糖尿病についての知識を深め(第1-2回)、多職種による円滑な連携を検討する(第3回)、下記のようなプログラムといたしました。
- ********************************************************************
●テーマ:「明日から使える基礎知識 高齢者と糖尿病~未然に危険を防ぐ~」
●場所:アミューあつぎ市民交流プラザ 会議室
●日程と内容:
第1回(1月9日) 高齢者糖尿病について知ろう・前半 - 司会:あつぎ食支援ネットワーク代表 江頭 文江氏
(1)地域で高齢者糖尿病患者さんを支えるには 医師 佐々木 奈都江
(2)入院に繋がる高血糖・重症低血糖を避けるには 薬剤師 清野 晃弘
第2回(2月13日) 高齢者糖尿病について知ろう・後半 - 司会:薬剤師 春原 悠希
(3)低血糖・高血糖・サルコペニアを防止する高齢者に適した食事とは 管理栄養士 山本 佳奈
(4)低血糖・高血糖・サルコペニアを防止する高齢者に適した運動とは 理学療法士 四宮 明宏
第3回(3月12日) 医療機関とケア担当者間の情報共有について
(1)事例紹介(2)ディスカッション 看護師 上杉 美樹 MSW 岡崎未希 他
******************************************************************** - 1月9日に開催した第1回は、地域の訪問看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、ケアマネージャー、介護職の方々に多数ご参加いただきました。
講演後は大変熱心で活発な質疑応答があり、アンケートでは印象に残った点として、
・高齢者は低血糖の典型症状が出にくく低血糖による弊害が大きいこと
・高齢者の血糖コントロールでは、必要に応じて緩やかな目標を考慮すべきこと
・糖尿病薬の種類によって低血糖リスクや注意事項が異なること
・食事と薬剤のバランスが重要であり食事内容変更時は担当医に相談すべきこと
・食事療法では減らしさえすればいいのではなく低栄養やサルコペニアにも留意すべきこと
などが挙げられました。
第2回も有意義な内容にすべく準備を進めておりますので、奮ってご参加くださいますようお願いいたします。
参加のお申し込みはこちらから: http://www.taberukenri.com/training.htm
東名厚木病院 糖尿病・代謝内科 佐々木 奈都江