臨床検査科
業務理念
24時間365日
迅速で正確なデータ提供を心がけています
検査にあたってのお願い
検査の内容や「気分が悪い」・「尿が出ない」・「女性スタッフ (男性スタッフ) に実施してもらいたい」などのご要望、その他ご不明な点、お気付きの点がございましたら、いつでもお気軽にスタッフにお申し出下さい。
検査内容
患者さんより採取した血液や尿の検体の分析や、心電図・超音波などの生理検査を行っております。24時間体制で救急医療に対応できる勤務体制を整えており、至急の検体検査においてはいつでも30分以内の報告を目指しております。
検査データの管理
当院では、測定機器のメンテナンスやデータ管理(内部精度管理・外部精度管理)を行い、検査精度の保障に努めており、良質なデータを提供できるよう取り組んでいます。
①検体検査
- 生化学検査
- 血中の蛋白質・脂質・血糖・酵素・代謝産物を調べる事で、栄養状態や臓器障害などを調べます。
- 血液学検査
- 炎症反応 、貧血 、出血傾向や血栓形成の有無などを調べます。
- 免疫学検査
- 炎症反応 (CRP) や細菌・ウィルス性疾患の有無、心筋マーカーなどを調べることが出来ます。
- 血液ガス
- 呼吸状態、生体の酸塩基平衡を把握します。
- 輸血検査
- 貧血や手術に備え患者さんの血液に適合した血液製剤の検査を行います。
- 尿検査
- 主に尿試験紙で蛋白・糖・潜血を調べる半定量試験と、顕微鏡で細胞や沈殿物を数える尿沈渣からなります。
- その他
- 咽頭や鼻腔を綿棒で採取するインフルエンザのような種々のウィルス検査や病気の原因菌の検索を行う細菌検査(塗抹・抗原毒素検査)などを行っております。
②生理機能検査
心電図
心臓が収縮する際に発生する微弱な電流を記録します。不整脈や冠動脈疾患、心肥大、心筋障害などの診断に用います。
検査時間:約5分
負荷心電図
労作時に心筋に虚血がないかを診ます (狭心症の検査)。
検査時間:15~30分
ホルター心電図
携帯用の心電計で、翌日の同時刻までの波形を記録する検査です。主に発作性の不整脈や狭心症の有無や程度を調べたい時に行う検査です。
検査時間(装着):約15分
血圧脈派
上肢と下肢の脈の速度、血圧の差や心音、心電図の情報から全身の動脈硬化の程度や四肢の血管の詰まり具合を診ることが出来る検査です。
検査時間:約15分
皮膚灌流圧検査
皮膚の血流の評価が可能な検査です。
検査時間:15~60分
呼吸機能検査
気管支喘息や肺気腫などの呼吸器疾患を調べる検査です。
検査時間:約10分
超音波検査
腹部・心臓・体表・血管の領域別に検査しております。ゼリーを塗り、プローべと呼ばれる器具を目的部位に滑らせながら検査します。
検査時間:約20分
脳波
脳神経細胞の電気的な変化を見ます。主にてんかん発作を患っている患者さんに行っております。
検査時間:40~50分
誘発筋電図 (神経伝導速度)
上肢、下肢の末梢神経の検査です。神経に体表から電気刺激を与え、その信号がどれくらいの速度で伝わるか、または無駄 (減衰) 無く伝わっているかを調べます。主に手足のシビレを訴える患者さんに行う検査です。
検査時間:30~90分
③病理学的検査
手術や内視鏡検査などで患者さんより採取された検体に対して、それがどのような病変なのか顕微鏡下で観察し、診断を行います。
組織診断
患者さんより採取された検体を顕微鏡で観察できるよう、検査技師が組織標本の作製を行い、病理医(認定病理専門医)が顕微鏡下で診断を行います。
術中迅速診断
通常の病理組織標本は作製するのに数日を要します。しかし、場合によっては、手術中に病変が悪性かどうかを判断することや切除範囲を決定することが求められます。
このような場合、通常とは異なる方法で迅速に組織標本を作製し、病理医による診断・報告まで1時間程度で行います。
細胞診断
患者さんの身体への侵襲が少ない方法で採取した検体(尿、喀痰、体腔液や患部より擦過採取した検体など)より標本を作製し、顕微鏡観察により診断するものです。
当院では外部の検査施設に依頼しています。
病理解剖
不幸にもお亡くなりになられた患者さんの死因究明や治療効果の判定のため、ご遺族の承諾のもと実施されます。
当院では東海大学病院に依頼しています。
認定ほか(2024年1月時点)
- 日本超音波医学会認定 超音波検査士(循環器2名・消化器2名・血管1名・健診1名)
- 血管診療技師認定機構認定 血管診療技師 1名
- 日本臨床検査同院学院認定 緊急臨床検査士 4名
- 日本臨床細胞学会認定 細胞検査士 2名
- 旧・日本臨床検査医学会/現・日本臨床検査同学院認定 2級病理検査士 2名