令和4年度 東名厚木病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 67 110 129 318 606 846 1543 1159 338
当院は地域の中核病院として、救急医療及びがん治療を中心に、地域の急性期医療を担っています。
当該データは、令和4年4月1日から令和5年3月31日迄の退院患者のデータです。年齢構成は、60歳以上の患者さんが多く、全体の約76%を占めています。令和4年度における退院患者の平均年齢は約69.2歳となりました。

※患者数が10名満の区分は『-』と表示しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等1:1あり 手術・処置等2なし 101 1.46 30.4 0.99 67.30
050130xx9900x0 心不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 76 14.63 17.54 0.00 80.37
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 62 2.50 4.26 0.00 68.27
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 54 3.50 4.65 0.00 66.96
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 35 14.80 11.59 2.86 61.20
●虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、不整脈、弁疾患、心不全などの心臓疾患の治療を行っています。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)狭心症や急性心筋梗塞に対し、心臓カテーテル検査を行った症例
2)心不全に対し、点滴治療等の薬物療法や酸素投与を行った症例
3)狭心症や陳旧性心筋梗塞等に対し、カテーテル手術を行った症例
4)頻脈性不整脈(心房細動等、脈が速くなる不整脈)の原因となる副伝導路(心臓内に電気興奮を伝える正常の伝導経路とは別に存在する伝導路)に対し、カテーテルを用いて焼灼・遮断する症例
5)急性心筋梗塞に対し、カテーテル手術を行った症例
●急性心筋梗塞においては、病院に到着してから90分以内に梗塞部位を特定し、カテーテル治療で血流の再開通ができるかが、予後等に関わってきます。
●当院では、24時間体制でカテーテル治療ができる体制を整備しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 91 9.64 8.94 1.10 75.33
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 75 2.08 2.64 0.00 67.24
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 45 9.42 9.00 11.11 69.02
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし 41 7.44 7.63 0.00 66.10
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害  35 13.40 13.34 0.00 55.86
●主に外科的手術を要しない、食道、胃、十二指腸、胆嚢、胆管、肝臓、膵臓、小腸、大腸等の疾患への治療を行っています。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)胆管結石や胆管炎に対し、局性腹腔膿瘍手術、内視鏡治療やドレナージ治療を行った症例
2)大腸にできた腫瘍(ポリープ含む)に対し、内視鏡的切除術を行った症例
3・4・5)腸閉塞・憩室性疾患・アルコール性肝障害に対し、薬物療法を行った症例
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 20 20.60 13.61 0.00 73.95
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 19 16.68 11.77 10.53 73.21
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)  手術・処置等2:1あり 17 17.82 14.28 0.00 68.06
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 3.50 7.59 0.00 69.42
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡  手術・処置等2なし 副傷病なし - - 13.43 - -
●糖尿病、腎炎、その他内分泌疾患、末期腎不全とその合併症の治療を行っています。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)腎臓や尿路の感染症で、抗生剤の点滴治療を主に行った症例
2)慢性腎不全に対し、保存治療を行った症例
3)2型糖尿病により引き起こる合併症等に対し治療を行った症例
4)慢性腎不全に対し、脈形成術吻合術、内シャント造設術または血管移植術バイパス移植術を行った症例

※10症例未満の場合は『-』と表示しております。
呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 なし 手術・処置等1:あり 56 2.00 2.03 0.00 57.02
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 25 14.80 10.06 4.00 72.04
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 23 14.48 13.49 0.00 77.87
040200xx99x00x 気胸 なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 9.32 9.24 5.26 55.89
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 7.50 9.68 0.00 30.00
●風邪症候群、上気道炎、肺炎といった急性疾患から、気管支喘息、肺気腫、肺線維症といった慢性疾患、肺癌、縦隔腫瘍、中皮腫などの腫瘍性疾患、さらに胸郭の変形(漏斗胸、鳩胸)、睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群)等の治療を行っています。
●当院の呼吸器科では内科・外科の両側面から診療しています。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)睡眠時無呼吸症候群診断のための検査入院。体に医療機器を装着し、寝ている間の脳波や呼吸状態等を機器に記録し、睡眠中の無呼吸状態を精査します。睡眠時無呼吸症候群は突然死につながるとても怖い病気であり、ご家族等からいびきを指摘されている方は検査をお勧めします。入院は、1泊2日で行っております。
2)肺の悪性腫瘍に対し、手術を実施した症例
3)肺の悪性腫瘍に対し、保存治療を行った症例
4・5)気胸(肺から空気が漏れて、胸腔に貯まり、肺が圧迫されて外気を取込めなくなった状態)に対し、胸腔ドレナージ(胸腔にカテーテルを挿入し、貯まった気体を体外に逃がす処置)や、肺切除術等を行った症例
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 65 4.35 4.59 1.54 68.51
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 6.91 6.93 0.00 62.32
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 なし 手術・処置等2:6あり 42 3.60 4.44 0.00 70.05
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 30 5.10 5.32 0.00 37.80
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 29 14.93 15.40 0.00 70.52
●消化器外科的手術を必要とする食道、胃、十二指腸、胆嚢、胆管、肝臓、膵臓、小腸、大腸、肛門等の疾患への治療を行っています。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)鼠径部のヘルニア(脱腸)に対し、腹腔鏡下等による根治手術を行った症例
2)胆嚢炎(胆嚢結石)に対し、腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)を行った症例
3)結腸の悪性腫瘍に対し、ベバシズマブ等の分子標的薬を使用して化学療法を行った症例
4)虫垂炎に対し、腹腔鏡下にて根治手術を行った症例
5)結腸の悪性腫瘍に対し、開腹または腹腔鏡下にて切除を行った症例
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 65 10.58 9.99 0.00 60.31
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 24 6.54 5.67 0.00 62.92
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし - - 6.45 - -
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 なし 手術・処置等2なし - - 9.71 - -
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 あり - - 4.04 - -
●乳腺・乳房の腫瘍(良性・悪性)、乳頭異常分泌、甲状腺腫瘍(良性・悪性)の治療を行っています。当院では、平成29年5月より放射線治療が開始され、外来での放射線治療も数多く実施しております。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)乳癌に対し、乳房温存手術と腋窩リンパ節郭清(腋の下のリンパ節を切除する)等を併せて行った症例
2)乳癌に対し、乳房温存手術(腋窩リンパ節郭清を伴わない)を行った症例

※10症例未満の場合は『-』と表示しております。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 10 2.90 2.66 0.00 68.10
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 5.18 - -
050161xx97x0xx 大動脈解離 その他の手術あり 手術・処置等2なし - - 22.79 - -
050161xx9900xx 大動脈解離 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 16.55 - -
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 15.00 - -
●腹部大動脈瘤、大動脈解離(解離性大動脈瘤)、閉塞性動脈硬化症やバージャー病による虚血肢、末梢血管の動脈瘤、動脈閉塞、下肢静脈瘤、深部静脈血栓症(肺塞栓症を含む) 、リンパ浮腫、血液透析シャントなどの治療を行っています。
●患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)下肢静脈瘤等に対し、高周波を使用して閉塞した血管を焼き縮め、血管焼灼術を行った症例

※10症例未満の場合は『-』と表示しております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2:4あり 副傷病なし 46 19.09 15.97 23.91 71.11
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 27.68 19.58 40.54 70.62
010230xx99x00x てんかん なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 18.48 7.33 9.52 65.10
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 11.48 10.14 9.52 79.90
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 14.86 8.54 14.29 66.95
●虚血性脳血管疾患(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)、頭頚部外傷(慢性硬膜下血腫・外傷性くも膜下出血・脊髄損傷・脳挫傷等)、脳動静脈奇形、脳動脈瘤、脳腫瘍、水頭症等の治療を行っています。
●脳梗塞や脳出血の要因としては、高血圧や動脈硬化、脂質異常症、不整脈などの脳梗塞や、脳内出血を引き起こす原因となる生活習慣病が挙げられます。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)発症前の日常生活に特に大きな支障はなく、意識障害が軽度でかつ発症後3日以内の脳梗塞で、主に脳保護剤の点滴治療を行い、肺炎等の合併症がなかった症例
2)意識障害が軽度な非外傷性の脳内出血等で、手術等は行わず血圧コントロール等保存的治療及びリハビリテーションを行った症例
3)てんかんに対し、点滴等による薬物療法を行った症例
4)外傷による頭蓋・頭蓋内損傷で穿頭(頭に穴を開ける)による血腫除去や頭蓋骨形成手術を行い、てんかんや肺炎、尿路感染症等の合併症がなかった症例
5)外傷による頭蓋・頭蓋内損傷で手術等は行わず、保存的治療を行い、てんかんや肺炎、尿路感染症等の合併症がなかった症例
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 153 36.92 26.42 18.95 81.49
160760xx97xx0x 前腕の骨折 あり 副傷病なし 53 3.60 4.86 0.00 58.64
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 あり 副傷病なし 31 4.48 5.37 0.00 54.81
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 25 30.84 14.17 0.00 68.04
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 23 28.00 22.44 0.00 71.61
●四肢帯(指を除く)の筋肉、骨、関節、腱、靭帯、体幹の骨(脊椎・肋骨・胸骨)等の疾患への治療を行っています。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)大腿骨頚部骨折等の大腿骨骨折等で、チタン製のプレートやスクリュー、人工骨頭等で骨折部位の整復固定をした症例
2・3・4)前腕骨(橈骨と尺骨と呼ばれる肘下から手首の間の2本の骨)・鎖骨や肩甲骨・上腕骨の骨折を、チタン製のプレートやスクリュー等で整復固定した症例
5)膝関節症(変形性を含む)に対し、人工関節再置換術を行った症例
●大腿骨頚部骨折等について、自宅に帰る患者については、手術等の急性期治療が終了すると、自院内の地域包括ケア病棟へ転棟していただき、退院までリハビリを中心とした治療を行います。しかし、リハビリが長期間必要と医師が判断した患者については、当院と連携するリハビリ治療に特化した機能をもつ医療機関へ転院しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 あり 手術・処置等2なし 31 3.32 2.90 0.00 68.68
080010xxxx0xxx 膿皮症  手術・処置等1なし 15 14.27 13.50 0.00 58.07
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 7.50 4.72 0.00 53.08
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 10 5.40 5.29 0.00 56.50
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし - - 4.50 - -
●皮膚、皮下腫瘍、陥入爪、皮膚瘢痕、皮膚潰瘍、褥瘡(床ずれ)、熱傷、リンパ浮腫、顔面外傷(鼻骨や頬の骨等の骨折等)や手足の外科(手足の指趾の切断、骨折、切創、挫滅創、神経や腱、血管の断裂、ばね指)治療を行っています。
●労災事故による切断した四肢の再結合術や、乳がんによる乳房再建術も行っています。
●患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)眼瞼下垂症に対し、眼瞼下垂症手術を行った症例
2)主に蜂窩織炎(蜂巣炎)に対し、抗生剤の点滴治療を行った症例
3)鼻骨骨折や頬骨骨折の顔面骨の骨折に対し、プレート等のインプラントによる骨折固定術を行った症例
4)骨腫瘍や軟部腫瘍(おもに筋肉、脂肪組織、皮下、結合組織、末梢神経など)に発生する腫瘍に対し、腫瘍摘出術を行った症例

※10症例未満の場合は『-』と表示しております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 44 2.14 2.49 2.27 53.25
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 副傷病なし 38 3.32 5.29 0.00 61.34
110070xx02xxxx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 20 5.05 6.89 0.00 72.80
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 17 4.88 6.85 0.00 68.47
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 14 6.43 7.20 0.00 64.93
●腎、尿管、膀胱結石、悪性腫瘍(腎・膀胱・前立腺・精巣等)、前立腺肥大症、陰のう水腫、水腎症、尿路感染等の治療を行っています。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)腎・尿管結石に対し、体外衝撃波破結石破砕術(ESWL)を行う症例
2)尿路結石に対し、経尿道的尿路結石除去術を行った症例
3・4)膀胱癌に対し、経尿道的切除術を行った症例
5)主に、尿管結石等により腎盂腎炎等発症したため、経尿道的尿管ステント留置術を行った症例
救急総合科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2:4あり 副傷病なし 24 18.21 15.97 16.67 77.67
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 22 17.18 21.11 0.00 82.36
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 20 13.25 13.61 5.00 80.10
040110xxxxx0xx 間質性肺炎  手術・処置等2なし 13 15.77 18.57 15.38 73.31
030400xx99xxxx 前庭機能障害 なし 12 3.25 4.79 0.00 72.08
●内科系疾患全般、外傷疾患全般への治療を行っています。
初期治療後、専門医による手術等の治療が必要な場合は、専門の診療科へ転科しています。
●疾患名と治療内容をふまえた患者数トップ5
1)発症前の日常生活に特に大きな支障はなく、意識障害が軽度でかつ発症後3日以内の脳梗塞で、主に脳保護剤の点滴治療を行った患者で、肺炎等の合併症がなかった症例
2)誤嚥性肺炎に対し、抗生剤等の点滴治療や摂食嚥下療法を主に行った症例
3)尿路感染症で、抗生剤の点滴治療を主に行った症例
4)間質性肺炎に対し、酸素投与や抗生剤等点滴治療を主に行った症例
5)回転性めまい等に対し、点滴治療等を行った症例
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 37 6 9 18 7 0 1 8
大腸癌 22 64 44 84 9 9 1 8
乳癌 37 43 19 12 0 2 1 8
肺癌 18 20 12 42 8 2 1 8
肝癌 4 6 0 2 12 11 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
●5大癌とは、胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌 のことを指します。
●UICCのTNMとは、癌の病期の評価、分類法です。
・T:原発巣の大きさや浸潤(深さ)を評価します。
・N:所属リンパ節への転移の有無とその広がりを評価します。
・M:遠隔転移の有無を評価します。
これらを総合的に組み合わせて病期(ステージ)0~Ⅳ期が決まります。
●上記5大癌を主病として一般病棟で治療され、令和4年度に退院した患者数は多い順に大腸癌、乳癌、肺癌、胃癌、肝癌となっています。ステージⅣの患者が肺癌、大腸癌に多く見られます。
●当院ではこの5大癌に対し、科学的根拠に基づいた標準的治療、集学的治療及び緩和ケアの体制を整備しております。(集学的治療とは、手術・薬物療法・放射線療法等の治療法の中から2つ以上の治療法を組み合わせて行う治療のことを意味します)
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 13.73 60.91
中等症 60 18.85 80.42
重症 6 20.83 85.00
超重症 52 18.94 82.60
不明 0 0 0
●肺炎は罹患した環境によって市中肺炎と院内肺炎(病院内で罹患)に分けられます。市中肺炎とは、日常生活を送っている中で発症した肺炎のことです。(上記データには、インフルエンザウイルス等によるウイルス性肺炎や肺がん等による閉塞性肺炎、誤嚥性肺炎、間質性肺炎は含まれていません。)
●重症度:市中肺炎ガイドラインによる重症度分類(A-DROP)により判定します。
 ①A(Age:年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
 ②D(Dehydration:脱水):血液検査項目のBUN(尿素窒素)が21mg/mL以上、又は脱水あり
 ③R(Respiration:呼吸):血液中の酸素濃度が90%以下
 ④O(Orientation:意識):意識障害あり
 ⑤P(Pressure:血圧):収縮期血圧が90mmHg以下
上記の①~⑤の該当した項目数の(1項目1点)の合計で判定されます。全てに該当すれば5点となり、数字が大きいほど重症となります。
0点:軽症 1~2点:中等症 3点:重症 4~5点:超重症 ※但し、意識障害(ショック)がある場合は、1項目でも重症となります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 180 26.42 74.74 32.22
その他 14 14.50 76.93 14.29
●当院では24時間365日救急対応しており、急性期脳卒中治療が可能です。9割以上が、発症から3日以内に診断されています。tPA治療(発症後4.5時間以内の脳梗塞に対して行う注射薬による血栓溶解療法)や経皮的脳血栓回収術(カテーテルによる血栓除去手術)等にて、発症から早期に治療を開始します。また、四肢の麻痺や構音障害等の後遺症でリハビリが長期間必要と医師が判断した患者については、近隣の医療機関と連携して、地域連携パス(急性期医療・回復期医療・維持期医療のそれぞれを担う医療機関の治療計画表(メニュー表))を使用し、当院での治療計画(急性期医療)が終了したのちリハビリを集中的に行う病院へ、約3割の患者が転院しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 61 0.56 4.15 0.02 68.54
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 54 1.00 1.91 0.00 67.98
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 30 0.03 14.07 0.03 64.47
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) - - - - -
●循環器科は、急性心筋梗塞や不安定狭心症等の虚血性心疾患に対し手術を多く実施しています。動脈硬化や血栓による詰まりや、狭くなった冠動脈(心臓の血管)にステントと呼ばれる金属製で筒状の医療機器を留置し、血管を拡張させ血流を再開通させる手術が一番多くありました。2位は頻脈性不整脈(心房細動等、脈が速くなる不整脈)の原因となる副伝導路(心臓内に電気興奮を伝える正常の伝導経路とは別に存在する伝導路)に対し、カテーテルを用いて焼灼して遮断する手術です。3位は急性心筋梗塞に対し、症状発現から12時間以内に病院で診断され、かつ、来院から90分以内に詰まった血管をステントで再開通させた場合に行った症例で、非常に緊急性が高い手術です。
●当院では、循環器内科医が4名のオンコール体制で、休日や夜間でも緊急カテーテル検査や当該手術が可能となっております。

※10症例未満の場合は『-』と表示しております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 91 3.07 13.24 0.04 76.97
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 75 0.27 1.29 0.00 67.89
K654 内視鏡的消化管止血術 45 0.71 15.96 0.00 70.36
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 31 3.13 11.68 0.03 70.55
K6871 内視鏡的乳頭拡張術 29 1.69 5.31 0.00 72.83
●消化器内科では、内視鏡手術が主となります。胆管炎や胆道狭窄に対し行う、胆道ステント留置術。大腸ポリープや腺腫に対する粘膜切除は、がんの早期発見及び治療のために積極的に当該手術を行っています。次いで上部消化管(食道、胃、十二指腸)からの出血に対する止血術となっています。
●当院では、365日24時間体制で緊急内視鏡検査や手術が実施できる体制を整備しております。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 34 4.94 4.53 0.03 69.88
K608-3 内シャント血栓除去術 - - - - -
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -
●腎臓内科で行う手術は、人工透析に関わるものが9割以上を占めます。人工透析の際には2本の太い針をシャントと呼ばれる血管に刺します。1本は体内の血液を濾過するために体外へ出すもの、もう1本はろ過されたきれいな血液を体内に戻すためのものです。シャント設置術とは、腕の動脈を近くにある静脈に吻合(つなぎ合わせる)することで、穿刺のしやすい静脈に血液をたくさん流すことが出来る血管を造る手術のことです。当該手術は、透析の新規導入時だけではなく、1度作成したシャントは永久に使えるものではないため、老朽化(狭窄や閉塞等)した場合は改めて別の場所に再設置も行われます。

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呼吸器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 19 4.53 3.16 0.00 31.53
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 13 4.46 16.38 0.08 74.69
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) - - - - -
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) - - - - -
K5123 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) - - - - -
●呼吸器科では、気胸(肺に穴が開き、胸腔内に空気が漏れて肺が小さくなる)に対する胸腔鏡下肺嚢胞切除術が1番多く、8割が10~30代の男性です。
気胸の主な治療は胸にチェストチューブと呼ばれる管を挿入し、肺から胸腔内へ漏れて溜まった空気を体外へ排出する治療をし、経過観察します。それでも肺から空気が漏れ続ける場合や、肺の膨らみが不十分な場合は手術となるため、入院後手術迄の日数が5日程あります。次いで、開胸での肺癌手術です。肺は右肺が3葉(上葉・中葉・外葉)、左肺が2葉(上葉・下葉)と分かれているため、悪性腫瘍の場所により切除部位が異なります。

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消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 69 4.33 4.61 0.01 62.99
K6335 鼠径ヘルニア手術 54 1.06 2.37 0.02 70.46
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 38 4.37 4.00 0.00 68.84
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 30 0.47 3.63 0.00 37.80
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 23 2.91 11.26 0.00 69.09
●消化器外科では、患者さんにとって低侵襲である腹腔鏡下手術を可能な限り選択しています。食道、胃、結腸、直腸の悪性腫瘍手術やヘルニア、胆石手術等を腹腔鏡下で行うことが可能です。
●疾患では胆石及び胆のう炎、鼠径ヘルニア、虫垂炎、消化管の悪性腫瘍手術が主となっていて、悪性腫瘍に対する化学療法開始のためのカテーテル設置も行っています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 27 1.07 8.78 0.00 63.56
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 26 1.00 7.81 0.00 57.81
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 24 1.25 4.29 0.00 62.92
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 10 2.60 8.30 0.00 55.10
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) - - - - -
●乳腺外科では、9割以上が乳癌の手術となります。悪性腫瘍の大きさ等により、乳房部分切除術(乳房温存手術)と、乳房を温存しない乳房切除術があります。乳癌は腋窩リンパ節に入り込み、全身に転移する恐れがあるため、検査により転移のリスクが高いと判断された場合、腋窩リンパ節の切除も併せて行います。

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血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 - - - - -
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
K6105 動脈形成術、吻合術(その他の動脈) - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 - - - - -
●血管外科では、下肢静脈瘤血管内焼灼術が1番多く、静脈瘤発生の原因となる大伏在静脈や小伏在静脈の血管内腔にカテーテルを挿入し、レーザー光や高周波で血管内壁を焼き、血管を焼き縮めて閉塞する手術になります。低侵襲手術で患者さんの体への負担も少なく、2泊3日で退院となります。
2番目に多い血管拡張術・血栓除去術は、血管内に閉塞あるいは血栓が生じて狭窄を起こした四肢動脈に対し、バルーンカテーテルを用いての手術となります。バルーンの付いたカテーテルを挿入、狭窄部へ到達させ、バルーンを膨らませて血管を広げます。血栓のある場合は、バルーン拡張後血栓を取り除く方法や、血栓を細かく砕き吸引する方法があります。

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脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 25 3.80 14.12 0.16 79.44
K178-4 経皮的脳血栓回収術 11 0.00 40.27 0.64 75.09
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
●1番多いのは、慢性硬膜下血腫に対し行われた、血腫洗浄・除去術です。この手術は医療用ドリルで頭蓋骨に穴を開け、血腫を取り除く手術です。
慢性硬膜下血腫とは、頭部打撲等の外傷後(通常1~2ヶ月後)に頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と、脳との隙間に血腫が溜まる病気で、血腫が脳を圧迫し、四肢の麻痺等様々な神経症状を来たす病気です。高齢の男性に多いとされていて、当院でも対象の約7割が高齢者の男性となっています。
次いで、脳梗塞の原因となっている血栓をカテーテルにて除去する経皮的脳血栓回収術となります。

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整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 121 4.61 27.60 0.13 78.36
K0811 人工骨頭挿入術(股) 64 6.81 33.77 0.20 81.30
K0821 人工関節置換術(股)(膝) 58 3.14 21.88 0.02 70.71
K0462 骨折観血的手術(前腕)(下腿) 54 2.11 7.35 0.00 57.72
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕)(下腿) 48 1.21 1.44 0.00 54.48
●整形外科の手術は、骨折に対し行うプレートやスクリューで骨折部位を固定する手術が多く占めます。
●1番多いのは、大腿骨の骨折に対する手術になります。大腿骨は人体の中で一番長く、体積があり強靭な骨で、股から膝までを構成しています。その強靭な骨が高齢になると骨粗鬆症等により骨の中がスカスカになり、転倒や尻もち等の少しの衝撃でも骨折するようになってしまいます。当該手術を行った患者の9割が65歳以上の高齢者で70代~90代に集中しています。
また、高齢者の大腿骨骨折はリハビリが長期間必要となるため、急性期治療終了後、当院の地域包括ケア病棟へ転棟し、リハビリを集中的に行っております。それでもさらに入院によるリハビリが必要な場合には、連携するリハビリ専門病院等へ転院していただいております。
●他、変形性関節症(膝や股)に対する、人工関節置換術や脊椎手術(脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・骨折)等も数多く実施しています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 26 0.30 2.46 0.00 68.58
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 10 1.00 4.00 0.00 57.90
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
K628 リンパ管吻合術 - - - - -
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -
●形成外科の手術は、加齢に伴う皮膚のたるみ等により、まぶたが下がり、視野が狭くなり日常生活に支障を来たす眼瞼下垂に対しての手術が多く見られました。また、皮下腫瘍等に対する軟部腫瘍摘出術。転倒事故等により顔面受傷による骨折に対し手術も行っています。

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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 44 0.11 1.02 0.00 53.25
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 39 1.00 1.00 0.00 61.33
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 36 1.03 2.81 0.00 70.67
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 31 0.68 4.65 0.00 66.48
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 15 1.00 3.33 0.00 69.80
●泌尿器科では、腎臓結石や尿管結石に対し行った、衝撃波エネルギーによる破砕術や、レーザーで結石を破砕し除去する手術が上位を占めています。
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)とは、膀胱癌に対し開腹せず、内視鏡下で行う低侵襲手術となっています。
経尿道的尿管ステント留置術とは、結石等により閉塞を伴う水腎症に対し、尿管を拡張するためにステントを留置する手術です。水腎症とは、尿路の一部が結石や腫瘍等で閉塞され、満杯になった尿により腎臓が拡張してしまった状態のことで、尿路の閉塞により腎臓に対し圧力が加わることで発生します。そのため、ステントを留置して尿管を拡張させ、尿が流れるようにします。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180010 敗血症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180035 その他の真菌感染症 同一 8 0.16
異なる 4 0.08
180040 手術・処置等の合併症 同一 54 1.05
異なる 2 0.04
●医療の質の改善に資するため、医療資源を最も投入した傷病名のうち、播種性血管内凝固、敗血症、その他の真菌症、手術・処置等の合併症について、入院契機病名の同一性の有無を区別して患者数と発生率を示しています。
●播種性血管内凝固症候群とは、がん、敗血症(全身感染症)等の重症疾患により、出血がない場合でも血液凝固反応が強くなってしまい、体中の毛細血管に至るまで血栓ができる重篤な状態で死亡率も高くなります。
●敗血症とは、肺炎や尿路感染など、体のある部分で感染症を起こしているところから血液中に細菌が入り込み、全身に炎症を引き起こす非常に怖い病気です。播種性血管内凝固症候群や多臓器不全に至ると、死亡率も非常に高くなります。背景として悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病といった基礎疾患がある場合や、高齢者、手術後といった状態である場合が多いとされています。
●手術・処置等の合併症とは、手術や医療処置の後に発生した合併症(偶発症)のことです。当院では、2022年度において同一症例が54件ありました。このうち、透析シャント(透析用の針を刺すために手術で作られた血管)の狭窄や閉塞が約6割を占めています。シャント血管は透析を行うために、多くの血液が流れるように手術されているため、動脈硬化等によりシャント血管が血栓で詰まり、狭窄するリスクが高いためです。当院は透析センターも併設しているため、透析患者さんが多いこともあります。残りの4割は、大腸ポリープ等への粘膜切除後の出血に対し止血術の施行やペースメーカー関連等が認められました。
手術・処置等の合併症は一定の確率で起こり得るものです。起こり得る合併症については、事前に十分に説明をした上で、合併症の発症が最小限になるように努め、発症した際には迅速に対応しております。
更新履歴
2023/9/26
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