【ここスゴ!ダビンチ①】 ダビンチって何?
「ダビンチ(da Vinci)」は、手術支援ロボットの名称で、外科手術を支援するために開発された先進的な医療ロボットシステムです。正確には「da Vinci Surgical System(ダビンチ外科手術システム)」と呼ばれ、外科医が手術をする際に、メスや鉗子などを操作するためのロボットアームを制御するシステムのことをいいます。ダビンチ手術支援ロボットは、Intuitive Surgical社(1995年設立)によって開発され、世界中で導入されています。東名厚木病院で使用しているのは、「da Vinci Xi サージカルシステム」になります。
患者さんへの負担が少ない腹腔鏡手術にロボット技術を加えることで、従来不可能とされていた角度からの視野の確保と、鉗子の自在で細密な動きを可能にしたのが「ダビンチ」です。これにより、より精度の高い手術が可能になります。
ダビンチ外科手術システムの標準構成と役割
ダビンチは、左からペイシェントカート、ビジョンカート、サージョンコンソールで構成されます。
【ペイシェントカート】
鉗子やメスを取り付けたアームが直接患者さんの体内に挿入され、ロボットとドッキングすることで、術者の手となって手術を行います。
【ビジョンカート】
カメラからの情報を鮮明な3Dへと画像処理を行います。また、モニターには術者以外のスタッフにも2Dで同じ画像を見ることができ、タッチスクリーンに指などで線を描いて術者に伝えることもできます。
【サージョンンソール】
術者が座りビジョンカートで処理された3D画像を見ながら、手足を使ってカメラや鉗子の操作を行います。