バランスを良くして転倒を予防しよう
バランス能力とは
バランス能力は、身体の空間における適切な位置変化を察して適切な状態に保ち、運動を円滑に行う調節機能全般のことです。バランスをとる行為は、「目」「耳」「皮膚」「関節・筋・腱」などで感じた情報を脳で統合し、どの部位をどの程度動かしたらよいか、運動神経を介し筋肉を収縮させる事で姿勢を保ちます。
ご自身のバランス能力をチェック!
人が年齢を重ねるとこのような神経回路の反応速度が低下し、転倒しやすくなると言われています。このバランス能力を確認する簡易的な方法として、開眼片足立ちがあります。開眼片足立ちの平均時間は40歳代で180秒、60歳代前半で70秒、80歳代前半で10秒です。開眼片足立ちで20秒以下は、転倒リスクが高まるとの報告があります。
やってみよう!トレーニング
では、バランス能力を向上させるためにはどのようなトレーニングが良いのでしょうか。今回は道具を使わずに自重で行える方法を紹介します。①片足立ち②かかと上げ③つま先上げ④腰回し ⑤前方ステップ⑥側方ステップ⑦クロスオーバーステップ⑧タンデム歩行の10回1セットを1日2回実施すると効果的です。
トレーニングは習慣化することでその効果を発揮します。継続し、自分自身を変えてみませんか。
リハビリテーション科 理学療法士 橋本 健太郎